2008年9月21日
平成20年度 全日本選抜少年柔道大会(東京都) |
道場長総括
---全国選抜少年柔道大会を終えて---
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初の全国大会、初の予選を勝ち抜いての全日本少年選抜少年大会団体戦出場。
オープン参加であるこの大会は、事実上の全国大会である。
各地区で行われる錬成大会には積極的に参加させて頂いているが、この地区大会に勝てない(優勝出来ない)チームがよく予選を勝ち抜き、全国大会出場をもぎとったものだ。
全国で32チームしか出場出来ない大会のトーナメント表に小川道場の名前が載った時はどれほど嬉しかったことか・・・
俺の予想を大きく上回り、子供達自身が成長して勝ち取った勲章だと思う。
柔道を始めて最長2年、最短1年、4年生1人、5年生1人、6年生3人の計5人の編成チーム。
正直、小川道場より強いたくさんのチームが狭き門のため、予選で潰し合い、出場出来ていないチームがあるのも事実。
ただ、俺は子供達が常日頃、柔道に対し純粋に努力して、運をも見方に付けて勝ち得た賜物だと思う。
補欠を含む選手全員7人の共通点は、皆、親に言われてとか、親の目があるから等、殆どなく、言わば自立した心を持って、柔道に直向に打ち込んでいる。
俺の言わんとする、小川道場の主旨でもある、
「強い心と強い体を育み、礼儀の大切さを子どもたちに伝えたい!」
を実行している子供達でもある。
試合だが、結果は、残念ながら初戦敗退・・・
先鋒が有効取られた後、取り返せず0-1で敗退。
力で負けたと言うよりテクニックで負けた。
でも、俺は今回、試合に勝った、負けたは気にしてはいない。
そりゃー、勝つに越した事はないが、今回は試合での勝ち負けの結果より、この試合に出場するまでのプロセスが大事であったと思う。
子供達も出場出来た事で、今後の自分の人生における大きな自信につながったと思っている。
そう、「努力をしていれば必ず報われる」ってことを・・・
特に6年生3人は、小川道場で柔道を一から始めた第1期生でもある。その1期生が後輩達へ繋ぐべく全国大会への道を創った事に俺は褒めるべきだと思うし、柔道を始めて、初の賞賛だと思う。
3人に限って言えば、4年生から始めた。最初は出稽古に出かけても、下級生達を相手に練習して何度も転がされていて、道場の隅で泣いていたのを昨日の様に思い出す。
2年前の開始当初は、6年生2人、5年生4人、4年生5人いた。中でも5・6年生は、他の道場から移籍して来た子供達だった。
しかし、他の道場でやってきた子供達は全員、俺の思う柔道とはかけ離れるくらい、悪い癖が付いていた。
悪い癖が抜ける子は残っていけた(5・6年生で残っている子供達は各学年1人づつ)が、抜けれない子は、結局辞めて他の道場に行ってしまった。
悪い癖と一言で片付けてしまったが、ここは前の道場の批判と取られるのは困るし、批判するつもりは毛頭ない。ただ、俺の思っている、自分がやっていた柔道、柔道に対する姿勢、組み手、練習の質、量が、前にいた道場での経験と俺の指導方法が彼等に合わなかったからだと思っている。
4年生に関しては、どうしても練習についていけずに辞めてしまった子が2人いた。残った3人も練習中、毎回泣いていて、いつ辞めるんだろうと思っていた。
ただ、この3人に関して言えば、泣いていたけど、一言も弱音を吐かずについて来た。
かなり、きつい言葉も浴びせたし、一番大変な時期を過ごして来た子供達だろう。
俺なりの計算もあった。幼児・1年生から始めている子供達に追い付くにはそれなりの練習方法がある。
同時スタートなら絶対に負けない自信もある。
その証拠に低学年達は順調に育って来ている。だから、地区大会では高学年はいつも1〜2回戦負けしていて、低学年達がそれ以上に進むから、高学年はいつも低学年の使い走り(水持ちや身の回りの世話係り)になっていた(笑)。
そんなことまでやらされていても、我慢してやり通していた。
(余談だが、そんな事もあってか、今大会には、低学年の子供達が一生懸命応援しに来ていたな)
正直、この時代に我慢強い子がいるもんだと関心していた。
まぁー、子供達の共通点と言えば、どの子の親もしっかりしているんだよね。
そう考えると、強くなる秘訣は、親と子の二人三脚なんだろうね。
それと、選手全員の親が一切、口も出さずに、全て俺に預けてやらせてくれるからかな。
親が出すのは遠征費、試合のエントリー費と美味しいお菓子の差し入れ(俺じゃなく子供達用)だけど・・・(笑)
それと、今回、この頑張りを見てか、フジの報道番組に試合前から追っかけてもらった。
これも、子供達の努力の結果だと思う。収録中は、積極的にカメラに映れと言ってたよ(笑)。
こんな姿を追っかけていたから、フジのスタッフの人達も感情移入するから、試合で負けた時はがっかりしていたけど、勝負事・・・こればっかは仕方ないかな。
でもその後の俺の行動が頂けない(笑)。
試合終了後はTVがあるから、意識しながら選手達に格好をつけて話す気満々だった。
涙流して感動する場面まで描いていた。
それに、いつも子供達にTVは意識しろと言っていたしね(笑)。
しかし、いざ、試合が終わり子供達の姿みたら、すっかりそんな嫌らしい事、吹っ飛んで、感情赴くままに選手達にゲキを飛ばしちゃった(笑)。
俺、こういう部分、不器用だな(笑)。って言うよりプロじゃねぇーなー(笑)
柔道に関してはやっぱりアマチュアだったな(笑)。
やっぱり、試合後、負けて帰って来た子供達の表情見たら、この子達の今後!
と、スイッチ入っちゃったよ。
ここは褒めたらいけない、やっぱり普段から目標(志)を高く設定させている以上、全国大会だからと言う特別感は与えずに普通に振舞うしかないよな。(要は、満足させてはいけないと思った)
そこで言った言葉は単純、
6年生には、
「6年生は中学生になってもこの大会があるから、今度は中学生として来年もこの大会に出場するために頑張るぞ!」
4・5年生には、
「6年生が抜けるけど、残ったメンバーで引っ張って来年もこの大会に出場して、今度は勝つように頑張るぞ!」
の2点しか言わなかった。
決してご苦労さんとか労いの言葉は言わない。他にも色々と言いたい事は山ほどあった。この場面、反省とか振り返りの言葉とかは必要ない。ここは潔く早く忘れて次の目標、設定を持たせてやるのが俺の務め!
だと、思ったからね。
ただ、そう言ってる俺・・・、
帰りの車中では、反省や自己嫌悪に陥ってた。
少年達に勝負に徹した勝てる柔道を教えるべきなのか、いや、将来を見据えた上で大きく育てるべきなのか・・・
答えは後者なんだけど、負けると悩むのがこの点なんだよな。
少年柔道で勝つとなるとこの2点が最大の悩みになるんだよね。
でも、常に志高く、理想を追い求めるのが俺の務めだと思っているし、「そうしなきゃーいけない」と思っている。
さぁー、書いている内に俺も元気になってきた。さぁー、俺も初心にかえって出直しだ!
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小学生団体 |
1回戦 | 小川道場 | ×0-1○ | 三国町柔道教室(福井) |
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