2008年11月30日(日)
第3回力善Jトーナメント(茨城県)
小・中学生団体戦、個人戦

道場長より Jトーナメントで感じたマナーとは?
「残念な出来事」
今日は残念な出来事があった。
錬成大会でも珍しい体重無差別の勝ち抜き形式の団体戦「力善Jトーナメント(茨城県)」に参加した。
小学生の大会としては珍しい形式でもある。低学年は3人。高学年は5人。
そして、体重の軽い子用の総当り団体形式5人戦「軽王の部」もある。
今日は、その「軽王の部」で残念な出来事があった。Jトーナメントは、全部門ベスト8まで決めて、
それ以上の組み合わせはくじ引きで決める方式を取る。そのベスト8を決めるブロック決勝で
その出来事が起こった。
最初に断っておくが、ここからはそのチームに負けたから言うのではない。皆がルールの下で
切磋琢磨している中、起こっていけない事「モラルとは?」が起こるから掲載する訳である。

「軽王の部」は、先鋒25kg以下、次峰30kg以下、中堅35kg以下、副将40kg以下、大将45gk以下の
5人の形式となっている。但し、それぞれ1kgオーバーまでは許されるので、実質は先鋒26kg、
次峰31kg、・・・・・・、と以下規定より1kgプラスとなる。
体重はベスト8(各ブロック優勝チーム)決定後に計測する事となっており、言わば主催者は
暗黙の「信頼の下」でやっている事になっている。
(ここは推測部分だが、全員を計測するとなると時間がかかり主催者としては大会準備
 に追われてる中で大変な作業となるからだろう。)
1人でも体重オーバーがいればチームが失格となる。そのチームの代わりはなしという
ルールの下で行われている。

問題となるブロック決勝の試合開始前、両チームが整列し並ぶわけだが、最初に並んだ時から相手チームは
全体的に大きな体格だとは思っていた。ただ、見た目と体重は違うし、うちのチームは体重リミットに
余裕のある身体と思っていた。
各選手が一回り大きかった。特に先鋒〜中堅まではかなりの体格差だと思った。ちなみに、当チームは、
先鋒24kg、次峰27kg、中堅31kg、副将37kg、大将45kgだった。(道衣、上着なしのTシャツで計測)
それは前日に計り、また、大将に限っては当日の朝、出発前に計ったから分かる訳である。
(大将には再三、減量はNGと告げていたので、試合当日の出発前に道場の体重計に乗せた。
 45kgリミットより1kg余裕があった時は正直ホッとした(汗)。)
余談だが、俺は基本的に減量させるのは嫌いだ。特に成長盛りの子に試合に出場させるための減量は
「言語道断」だとまで思っている。もし、オーバーしていたら連れて行かないからと
本人と親にまで伝えた。
当然、当チームはその場所は不戦負けになる。最初から失点となるが、それを覚悟の上で戦えば
よいからだと思っていた。以上のような準備をして試合に臨んだ。

その問題となるブロック決勝戦でうちのチームは0-2で惜敗した。
身体の大きさでやや不満を残した部分はあったが、違反は起こらない前提の下でやっている訳だから
仕方ないとは思っていた。
決勝トーナメントの組み合わせ抽選。うちに勝ったチームはエントリーされていない。何故?と思った。
察しはついていたが、察しのとおり「体重オーバー」のため失格処分となっていた。先鋒の子が
2kgオーバーとなったためだと言う。2kgオーバーと言えば28kg。一つ上の次峰で出場しなければ
ならない階級。特にこの最軽量の階級の2kgはかなりのハンデとなる。
(正直言えば、先鋒だけ計ってオーバーだから後は失格ではなく、全階級の体重を知りたかった。
 が、知ったところでどうにもならないから仕方ないのだが・・・)

この結果を受け止め、同じ指導者として残念でならない。朝の開会式でも再三、体重のリミットは
厳守の事、オーバーなら変更若しくは欠員としろと、忠告があったはずなのだがそれを無視して
出場させる指導者の態度には腹がたった。
そのチームは長野県からはるばると遠征に来ていたチームである。よく遠征先でも見掛けるチームだから
遠征慣れしたチームでもある。この大会は非常にレベルが高いチームが集まって来ている。要は
知らなかったでは済まされないレベルのチームである。そのようなチームだという事を前提にして
言わせて貰うと、指導者がどのような意図(体格は見るからに分かる訳だから)で出場させたのか
聞いてみたい。
(俺にはこの行為の意図は一生、理解出来ないと思うのだが・・・)
最低のマナーは守るべきだ。この大会に向けて真剣に取り組んでいる子供達や親が可哀想だ。また、
大会主催者に対して、更に常日頃から真剣に取り組んでいる参加者に対しても裏切り行為だとも思った。
「マナー」とは?を問いたい。

道場長
小学生低学年 団体戦
予選1回戦小川道場○3人残し×新宿区柔道会(東京)
予選2回戦小川道場○2人残し×力善柔道クラブB(茨城)
1回戦小川道場×2人残し○朝飛道場(神奈川)
小学生高学年 団体戦
予選1回戦小川道場○2人残し×YAWARA(埼玉)
予選2回戦小川道場○1人残し×昭道館池内道場(茨城)
予選3回戦小川道場○1人残し×日立柔道少年団(茨城)
1回戦小川道場×1人残し○田島道場(群馬)
団体戦 軽王の部
予選1回戦小川道場○1-1×研真館吉田道場(東京)
予選2回戦小川道場○1-0×結城少年柔道クラブ(茨城)
予選3回戦小川道場×0-2○東御市東部柔道教室(長野)