道場長総評
とうとうと言うか、当然と言っていいのか、Vクラスから入賞者が出ました。過去にも大会の入賞者は出ていたのですが、入賞者はいずれも柔道経験者として小川道場の門をくぐってきた門下生だった。今回はなぜ?総評として書かせて貰ったかと言うと、3年前に38歳にして小川道場開設と同時に初めて柔道の門をたたいた門下生の秦野さん! 人生色々と言うが38歳にして自分に変化を求め柔道を始めた。
一から私の下で柔道を習っていったが、その習得する集中力は目を見張るものがあった。教えられた事を忠実に反復練習したり研究する姿は素晴らしいの一言。それから今日までの柔道歴約3年半と言う中で遂にやってくれました。
俺としては、一般も高校生も混じったレベルの高いこの大会で勝ち進み、見事3位入賞と形として勲章(メダル)をゲットした事はこの上ない喜びである。
何しろ、当道場、大人のクラス(Vクラス)のコンセプト…柔道を思いっ切り楽しむ。モットーは、楽しく・無理しない・追い込まないの3原則。時間も約1時間位の週2回(土・日)のペース。それを基本にやってることでの出来事だっただけに練習方法や楽しみ方でここでもこういう結果が出た事が非常に嬉しかった。
秦野さんと言う人物像は…柔道を始め、どんどん柔道の魅力に引き込まれていった。始めた当初はふくっらとした体系だった。が、練習を積み重ねるうちに痩せていき筋肉質の体系に変化をしていった。そして、1年後に初段を取得。
一方では、平日の少年部強化クラスに時間をみつけてはランニングから参加して子供達に胸をかしながら一緒に汗を流し、子供達を励ましてもくれた。
一緒に頑張ってる子供達が全国大会出場の切符を手にした時は自分の事の様に喜び、子供達のために全国大会の壮行会を発起人として開いてくれた。
更に、自ら審判のC級ライセンスを取得し子供達の遠征に同行し、大会での審判員も務めて頂いている。等など以上はほんの一部分だが子供達の成長を影で支えてくれている姿には本当に頭が下がる。(道場の同僚に家庭は大丈夫?と心配されるほど…(笑))
前日もお昼から18時位まで子供達の練習に参加しての事だったので、身体が大丈夫か心配だったが心配をよそに3位入賞は驚いた。ここで思った事は普段の鍛錬は必ず実を結ぶ…。だと思った。本人は「表彰式の時、他の3人は高校生だったのでちょっと恥ずかしかったですけど…」と、謙虚だったが何はともあれ、その中に混じって表彰を受けるってことが素晴らしいと思った。
現実社会を見るとこんな経験は皆無しに等しい。何しろこの歳で力で勝ち取る事は非常に難しいし、「年齢無制限」での力で勝ち取った勲章は、人生に於いてなかなか得る事は出来ない非常にいい経験だったと思った。また、大会に一緒に参加した門下生達が、大会後に集まって開いた「お疲れさん会(打ち上げ)」では皆が手放しで喜んだ姿をみて非常にいい関係なんだと思った。今後はこの輪をどんどん広げていきたいと思った。ここを読んで俺もやってみようかと思った方、お待ちしております!
最後に同僚がビデオで撮影した試合、3位を決めた準々決勝戦をご覧下さい。当道場での柔道歴3年半の試合です。
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