第33回全国少年柔道大会 於.講道館
平成25年5月5日(日)
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初優勝! 悲願の日本一達成!

前列左から副将 猪熊友海・次鋒 関野恵太郎・先鋒 平野友萌
後列左から道場長・大将 佐藤涼火・中堅 小川剛生・一杉剛弘監督


技術優秀賞 平野友萌・小川剛生・佐藤涼火(3名)

大会成績
1回戦小川道場○4−0×天王柔道スポーツ少年団 (秋田県)
2回戦小川道場○2−0×正木道場(和歌山県)
3回戦小川道場○2−1×松前柔道塾(東京都(2))
4回戦小川道場○4−0×松任柔道スポーツ少年団(石川県)
準決勝小川道場○3−0×社柔道少年団(兵庫県)
決勝小川道場○3−1×土浦市体育協会柔道部(茨城県)

(文中の写真はクリックで別ウインドウが開きます)

 先ずは選手5名とその選手ご父兄さま今日は本当におめでとうございます! また、指導する立場として子供達とご理解あるご父兄さまに出会えた事に感謝します。
 今日を持ちまして少年柔道の世界において「日本一」となる事が出来ました。これも日頃から小川道場を支えて頂いている小川道場支援会を始めとした小川道場関係者皆様のご協力があっての事だと思います。この場を借りて感謝の意を述べさせて頂きます。「有難うございました。」

 勝った瞬間、走馬灯のように開設当初から今日に至るまで色々な思いが脳裏を過りました。思い起こせば、今の私があるのは柔道のお陰と悟り柔道の世界へ何か恩返しが出来ればとここ湘南の地から柔道を通して各分野の世界で活躍する人材を育てる事を目的として2006年4月1日茅ヶ崎市に柔道私塾「小川道場」を開設しました。
 それから7年と1ヶ月と5日で今日と言う日を迎え入れる事が出来ました。本当に幸せを感じております。

 高校から柔道を始めた私にとって少年柔道は未知の世界でした。幸に開設当初から当時の人気も手伝って多くの子供達が集まりました。自分の名前で集めた子供達・・・期待を持って私のもとに来たのでその期待に応えなくてはとて自らが手綱を持ってやり始めました。

「名選手名指導者にあらず」と言う言葉を覆すかの如く私の挑戦は始まりました。先ずは、自らが現場に出向く事を課題としました。最初は色眼鏡で見られる事が多かったですが、そんな事は一切気にせず自分流を貫き通しました。
 自らハンドルを握って子供達を引き連れて数々の遠征へ出向き、遠征先でも直接指導を行いました。時間が経つにつれ、そんな私の姿を見て感じ取ってくれる少年柔道の先生方が心を開いてくれました。そして数多くの少年柔道の先生方に仲良くしてもらう事も出来ました。そうして少年柔道に接している内にこの世界にどんどんとのめり込んでいきました。やっていく内に中途半端な気持ちでは通用しないと感じ、当時は仕事を持ちながらでの事だったので、仕事の数を減らしながら始めました。
 収入的な事を考えれば辛い部分はありますが(笑)、お金では買えない経験はたくさん出来ました。したくない経験もありました…(笑)お目出度い席なので詳細はその内明かしますが…(笑)そしてここでは書ききれない事が一杯あるので中略させて頂きますが、もう少しだけお付き合い下さい。(笑)

 さて、今日のこの優勝ですが、色々な意味で大きな勝利となりました。
 先ずは、この7年間直接現場で見て来た少年柔道においては、勝利至上主義が蔓延り、未だ年幾ばもない子供達が試合の勝ち負けを意識した戦術に走り、また自分さえよければよいと講道館柔道の教えでもある「自他共栄」の精神が全く失われている現状を目にしてきました。
 私自身が柔道の競技者として酸いも甘いも知り尽くしている立場として、何で目先の勝利に拘るのかが理解出来ませんでした。敢えて言うならば、指導者が少年柔道育成で指導者としての実績を積み重ねる位しか思い当りませんでした。そんな一人の欲望のために子供達を犠牲にする事は断じて許しません。
 特に身体が成長期の子供達に戦術や高度なテクニックを習得させ、実践させようとする姿を見ると残念に思いました。私が現役当時に見て来てもそんな高度なテクニックなんて少年柔道には必要ないと思えるものもたくさん見て来ました。確かに自分で果たせなかったものを託す気持ちはわかりますが、正直に申しますとエゴの塊だと思いました。私は少年柔道にはこれだけで十分OKと思う必要最低限のラインを設けました(このラインは企業秘密ですが…(笑))。ですから、今日優勝出来た子供達はまだまだ伸び代が一杯残されている訳で将来が楽しみです。せっかく育てた選手なんで私も楽しみたいですからね。(笑)

 話がそれそうなので戻しますが、一人の大事な子供を預かる立場になって思う事は、目先の勝利に拘らず、子供達の将来を見据え、勝ち負けに拘らずしっかり組んで投げる柔道が必要不可欠だということです。しかし、その事を推奨するには結果が全ての世界だけに非常に難しいものがあります。親御さんも勝つ喜びを知ってしまえば、その喜びに麻痺して再び喜びを求め、次第に要求が高くなることの繰り返しとなり、勝っている内は聞く耳を持たなくなり、警笛を発しても「負け犬の遠吠え」としか思わないでしょう。
「負けるが勝ち」の理論でここまでの人生を送って来た私にとっては「勝てば官軍、負ければ賊軍」と言う言葉がありますが、それは如何なものか…と、特に少年柔道の世界に対しては絶対に遣ってはいけない言葉…と、理想と現実の狭間で戦って来ました。理想を求めれば求めるほど、あの勝利に徹した勝利至上主義柔道に勝つ事は難しい。しかし、私は自分にしか悟れない世界を追求する努力を続ければきっと必ず達せられると信じて精進して来ました。

 そしてその精進をするには私一人では無理なのでよき理解者を得る事でした。開設当初から私に付いて来た一杉師範は大学柔道部の後輩であり、大学卒業前に私のもとで道場の手伝いをしていました。他の道(就職)もありましたが、少年柔道指導者の道を選択し私のもとへと来たました。当然指導者経験のない彼は指導者見習いとして私のもとへ来た訳ですが、私の求める少年柔道論に基づいて子供達と接したいと彼から要望も在りました。そうは言っても最初は理解に苦しんだでしょうが、本当に文句も言わずによく付いて来てくれたと思います。
 ただ、この7年間付いて来たとは言っても私の言う事を聞くだけの指導者では意味がない。彼自身がしっかりと私の理想を理解し、納得し、自分自身で指導者とは?と考えないと本当に良い指導者にはなれない訳で、言わば私は子供達と指導者の育成も考えなくてはなりませんでした。

 そしてこの7年間、今日優勝した子供達と一緒に一杉師範も指導者として成長して来た事と思います。彼は彼でこの子供達のお陰で大きく成長出来ました。子供達も私の言う事を何一つ疑わずに信じて邁進して来た事が大きな成長へと繋がりました。一杉師範は未だ未だ未熟なところはたくさんありますが、この優勝に驕らず彼自信が更に努力すればきっと少年柔道の素晴らしい指導者になれると信じています。

 そう言う意味で、今日の勝利は指導者と子供達が共に成長して勝ち取った勝利だと思います。他の道場と違い、道場内には父兄を立ち入り禁止にして、親の監視のない場所で指導者と子供達だけの空間(ある意味の信頼関係が結ばれれば)でも達せられる事が証明出来ました。また、勝ち負けに拘らずしっかり組んで投げる柔道でも全国で優勝出来る事も実証されました。私としてはこれからもしっかり組んで投げる柔道を引き続き推奨していきたいと思います。

by 道場長  
今回は前日の錬成から

5月4日(祝・土) 14時〜 於.講道館

開会式・初体験



賀持先生から説明

準備運動なのに楽しんでいる?


技の説明会


研究後、終了

夕食はドームホテルでバイキング(宿泊もドームホテル)





兄弟はご父兄と同伴・楽しんでいます!


それぞれが・・・


任せておけ!
大会当日

6F道場にてアップ

第1試合目なので早く動かします


何か硬いぞ・・・大丈夫か?



中学生も応援に駆け付けました



一杉師範も気合十分(笑)

中学生有難う!



妹の活躍に爪の垢でも・・・(笑)

少し落ち着いた様子
道場長到着

険しい顔です

全国大会の戦い方を説明してました
入場行進があります

出番待ち


記念写真・・・友萌の視線が・・・(汗)

気合十分!




涼火・・・硬くない?(笑)

行進


観客席から並んだところ


道場から・・・

上村館長挨拶
ここで・・・

小川道場支援会末廣さま((株)嘉穂代表)からお弁当の差し入れ(選手・小川道場関係者)がありました
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